Tailscale Funnel
Tailscale Funnel は Tailscale の機能のひとつです。インターネットからのトラフィックを tailnet 内のデバイス上で動作するローカルサービスへルーティングし、Tailscale をインストールしていない人でも公開された Funnel URL からアクセスできるようにします。
代替サービス
技術スタック
技術スタックはまだ追加されていません。 ログインして追加を提案
Tailscale Funnel を使うと、Tailscale ネットワーク(tailnet)内のデバイス上で動作しているローカルサービスを、固有の Funnel URL を通じてインターネットに公開できます。共有できるのは、ローカルの Web アプリ、ファイル、ディレクトリです。訪問者は Tailscale をインストールしたりログインしたりする必要はありません。公式サイトでは現在、この機能は Beta 段階とされており、すべてのプランで利用できます。
仕組み
- ローカルリソースを共有すると、Funnel はそのリソースだけを指す固有の URL(
https://デバイス名.tailnet名.ts.netの形式)を生成します。 - 訪問者のデバイスは、まずパブリック DNS でこの URL を解決します。解決結果は、お使いのデバイスの IP ではなく Funnel リレーサーバーの IP であるため、デバイスの場所がインターネット上に公開されることはありません。
- リレーサーバーは Tailscale を通じて、お使いのデバイスへ TCP プロキシを確立します。これは暗号化されたトンネルです。公式の説明によると、リレーサーバーはその中のトラフィックを復号できません。
- お使いのデバイス上の Tailscale が TLS 接続を終端し、復号したリクエストをローカルサービスに渡して処理します。
対象ユーザーと利用シーン
- 開発中のローカル Web アプリを、同僚やクライアント、外部サービスに一時的に共有したい開発者。たとえば、公開コールバック URL が必要なデバッグの場面などです。
- Tailscale を使っていない人にローカルサービスへアクセスしてもらいたい、ホームラボやセルフホスティングのユーザー。
- ファイルやディレクトリをすばやく共有したい個人や小規模チーム。
サービスを tailnet 内だけで共有したい場合は、代わりに Tailscale Serve を使うことが公式に推奨されています。
主な利点
- ルーターでのポートフォワーディング設定やパブリック IP が不要です。
- tailnet ドメイン用に有効な HTTPS 証明書が自動的に設定されます。
- Funnel リレーによって、ローカルデバイスの実際の IP を隠せます。
- tailnet ポリシーファイルの
funnelノード属性で、Funnel を利用できるユーザーを制御できます。
有効化と使い方
Funnel はデフォルトで無効になっており、Tailscale CLI で有効化して作成する必要があります。
tailscale funnel 3000
初回実行時には Web 画面が開き、Funnel の有効化を承認するよう求められます。承認すると、Tailscale は tailnet 用の HTTPS 証明書を自動生成し、ポリシーファイルに funnel ノード属性を追加します。この属性はデフォルトで autogroup:member に付与されますが、管理者が手動で絞り込むこともできます。
技術要件
- Tailscale v1.38.3 以降。
- tailnet で MagicDNS と HTTPS が有効になっていること。
- ポリシーファイルに
funnelノード属性があること。ポリシーファイルの編集には Owner、Admin、または Network admin のロールが必要です。 - デバイスのプラットフォームで Tailscale CLI を実行できること。
制限事項と注意点
- 使用できるのは tailnet ドメイン(
tailnet-name.ts.net)配下の DNS 名のみで、カスタムドメインは使えません。 - リッスンできるポートは 443、8443、10000 のみで、TLS で暗号化された接続だけに対応します。
- トラフィックには、設定変更できない帯域幅制限がかかります。
- 同じポートを Serve と Funnel の両方で同時に使うことはできません。最後に実行した設定コマンドが優先され、
serveを実行するとそのポートは完全にプライベートになり、funnelを実行すると完全に公開されます。 - macOS でファイルやディレクトリを共有するには、オープンソース版の Tailscale クライアントが必要です。App Store 版や Standalone システム拡張版でインストールしたクライアントでは、ポートの共有のみ可能です。
- 新しい証明書を頻繁に申請すると、Let's Encrypt のレート制限に達する可能性があります。
- Funnel を新規作成した後、パブリック DNS レコードが有効になるまで最長 10 分かかる場合があります。
- Funnel を使用している間、Funnel リレーサーバーがデバイスの Tailscale ピアリストに表示されます。
もっと見る
Zrok
ZrokはNetFoundryがOpenZitiのゼロトラストネットワークをベースに構築した、オープンソースのピアツーピアトンネル/イングレスサービスです。ローカルのアプリ、ファイル、Webコンテンツを、プライベートまたは公開で安全に共有できます。
Cloudflare Tunnel
Cloudflare Tunnel は、サーバー上で軽量なデーモン cloudflared を実行し、Cloudflare との間にアウトバウンド専用のポスト量子暗号化接続を確立することで、オリジンサーバー、API、内部サービスをインターネットへ安全に公開するサービスです。パブリック IP も、インバウンドポートの開放も不要です。
Ngrok
ngrok は、アプリケーション、API、AI モデルへのトラフィックを、それらがどこで動いていてもルーティングし保護するための開発者向けインフラストラクチャプラットフォームです。ローカルアプリをワンステップで公開できるほか、本番環境では API ゲートウェイや AI ゲートウェイとしても利用できます。
ClickUp
ClickUpは、プロジェクト管理、ドキュメント、チャット、ホワイトボード、時間追跡、AIアシスタント(Brain)を同じワークスペースにまとめたコラボレーションプラットフォームで、バラバラになりがちな複数のツールの置き換えを目指しています。公式サイトでは永久無料プランを提供しているとし、AIエージェントによるタスクの自動処理にも対応するとしています。
FeedbackTrace
FeedbackTraceは、チームがユーザーフィードバックを収集・分析し、優先順位を付けることで、より良いプロダクトづくりを支援するユーザーフィードバック管理プラットフォームです。
Instinct
Instinctは、あなたが取り組んでいる仕事や大切にしていることを理解するパーソナルAIアシスタントです。SMSや電話で話しかけるだけで、あなたと同じようにスマートフォンやパソコンを操作し、さまざまなアプリやデバイスをまたいであなたの代わりにタスクをこなします。
